ビジネスを成功させるためには、会計処理も欠かせません。でも、たくさんの会計ソフトの中から、どれを選べばいいのか迷いますよね。この記事では、20代~30代のスタートアップ起業家に向けて、手軽に扱える会計ソフトの選び方と、代表的な会計ソフト12選をご紹介します。会計ソフトを選ぶ上で重要なポイントや、各ソフトの特徴をわかりやすく解説しますので、ぜひ参考にして、あなたのビジネスにぴったりの会計ソフトを見つけてください。
会計ソフトがもたらす4つのメリット
まずは、会計ソフトを使うと得られるメリット4つを紹介していきます。
自動化による業務効率化
メリット1つ目は「自動化による業務効率化がおこなえる」ということです。
手作業によるデータ入力や計算ミスを防ぎ、日々の仕訳処理や決算業務を迅速に行えるようになります。これにより、従業員は単純作業から解放され、より戦略的な業務に集中できるようになります。さらに、ERP(統合基幹業務システム)を活用すれば、会計業務に限らず、在庫管理や購買、販売といった複数業務をまたいだ自動化が可能です。これにより、部門間のデータ連携がスムーズにやり取りできるようになり、業務全体の生産性が向上します。結果として、コスト削減や意思決定の迅速化を実現し、企業の競争力強化に繋がるのです。
ミスが大幅に減少
メリット2つ目は「ミスが大幅に減少すること」が挙げられます。
従来の手作業による会計処理は、人為的なミスが避けられず、財務諸表や税務申告の正確性に影を落とすリスクが常に付きまとっていました。しかし、会計ソフトを活用することで、仕訳や計算が自動化され、ヒューマンエラーのリスクが大幅に減らします。特に、最新のソフトでは入力データが合っているかをリアルタイムでチェックする機能や、エラーメッセージで注意を促す機能も備えています。さらに、ERPシステムと連携すれば、他部門からのデータも一元管理され、情報の抜け漏れや不一致を未然に防ぐことができるのです。この改善により、正確な財務データに基づいた意思決定が可能となり、企業の信用力向上に繋がるのです。
データの見える化とリアルタイム管理
メリット3つ目は「データの見える化によってリアルタイムで管理できる」といった点があります。
手作業でデータを入力すると、リアルタイムでの更新が難しく、最新の状況を把握することができません。しかし、会計ソフトを活用することで、財務データをグラフや図表でわかりやすく表示し、直感的に経営状況を把握することができます。
例えば、売上や経費、利益率といった主要な指標をグラフやダッシュボードで簡単に確認でき、経営者や担当者が現状を即座に把握できます。また、クラウドベースの会計ソフトであれば、インターネット環境がある場所で、どこからでもリアルタイムにデータを閲覧・更新も可能となるのです。リアルタイムな情報共有により、意思決定のスピードが上がり、迅速な経営が可能となるのです。
ペーパーレス化によるコスト削減
メリット4つ目は「ぺーパーレス化によってコストが削減できること」です。
会計ソフトの導入は「ペーパーレス化によるコスト削減」という重要なメリットをもたらします。従来の紙ベースの会計業務では、仕訳帳や帳簿、請求書など大量の書類を保管・管理する必要があり、これに伴う印刷費や保管スペースのコストが発生していました。しかし、会計ソフトを活用することで、これらの書類をデジタル化し、データとして管理できるようになります。これにより、紙やインク、ファイルの購入コストが削減されるだけでなく、書類を物理的に保管するスペースも不要になります。デジタル化によるペーパーレス化を進め、業務効率を向上させるとともに、環境に配慮した取り組みにも貢献していけるのです。
後悔しないための会計ソフト選びのポイント
会計ソフトを単純に選んでしまうと、後々後悔してしまう可能性があります。
適切な会計ソフト選ぶためにも、ここで紹介する6つのポイントを覚えておくようにしましょう。
初心者でも使いやすいか
「初心者でも使いやすいか」を確認することは、スムーズな導入と運用のために重要なポイントです。特に中小企業やスタートアップでは、専門の経理担当者がいない場合も多く、経理初心者がソフトを操作するケースが少なくありません。そのため、操作がわかりやすく、最低限のトレーニングで基本的な業務をこなせるソフトが求められます。
具体的には、
- シンプルな操作
- わかりやすいメニュー構成
- ガイド機能の充実
- 長く続けられるか
がポイントとなります。
特に「長く続けられるか」の視点は、将来、事業規模が拡大したり、新たな法改正に対応する必要が出てきたりした場合、柔軟に対応できる拡張性があるか、ということも考える必要があります。
また、よくある業務フローに沿ったテンプレートや、AIによる自動入力補助機能が搭載されていれば、初心者でも効率よく作業を進めることができます。さらに、サポート体制の充実も重要で、操作に困ったときにすぐに問い合わせができるヘルプデスクや、オンラインでのチュートリアル動画があると安心です。
このように、初心者の負担を軽減し、業務をスムーズに進められる会計ソフトを選ぶことで、企業全体の業務効率向上が期待できます。
もし無料体験ができる場合は、実際に操作してみることをおすすめします。実際に使ってみて、自分の業務スタイルに合っているか、使いやすいかどうかを確かめることができるでしょう。
必要な機能が揃っているか
「必要な機能が揃っているか」を確認することは、後悔しないための重要なポイントです。
企業の財務管理においては、日々の仕訳や決算業務だけでなく、資金管理や資産管理といった多くの業務を効率的に行うための機能が求められます。特に、財務と管理会計を統合的に管理する「財管一致」は、企業の経営判断を迅速かつ正確に行うために欠かせません。
また、充実した資金管理機能により、資金の入出金をリアルタイムでモニタリングし、資金不足のリスクを事前に察知することで、安定的な経営をおこなうことができます。さらに、資産管理機能を活用することで、固定資産の減価償却計算や耐用年数の管理が自動化され、資産の適切な運用が実現できるのです。
これらの機能を標準で提供する会計ソフトとして、SAPが挙げられます。
SAPは、ERPシステムとして複数業務をまたいだデータ連携が可能であり、企業の規模や業種を問わず柔軟に対応します。そのため、必要な機能が揃ったソフトを選ぶことで、業務効率化とともに長期的な経営の安定性を確保することができます。
サポート体制は充実しているか
「サポート体制が充実しているか」も重要なポイントの一つです。
会計業務は、企業の財務状況を正確に把握し、適切な経営判断を行うために不可欠です。そのため、正確かつ迅速な処理が求められます。しかし、ソフトの導入直後や操作に不慣れな時期には、トラブルや疑問が生じることが少なくありません。この際、迅速かつ適切なサポートを受けられる体制が整っていることは、業務を円滑に進めるために不可欠です。
特に、インボイス制度といった日本の税制や会計基準は頻繁に改正されるため、最新の法規制や会計基準に対応したアップデートがおこなえるかも重要な要素です。また、ソフト自体がこれらの変更に迅速に対応できる仕組みを持っていることもポイントです。このように、法制度対応を含めた充実したサポート体制が整ったソフトを選ぶことで、長期的に安心して利用することができます。
ニーズに応じたプラン選びができるか
「ニーズに応じたプラン選びができるか」を確認することも重要です。
企業の規模や業種、業務内容によって、必要とする機能やサポートは大きく異なります。
例えば、起業間もない小規模企業では、基本的な仕訳や簡単なレポート機能があれば十分ですが、成長に伴い資金管理や財務分析機能が必要になることもあります。一方、大企業や多国籍企業では、複数拠点のデータ統合や多通貨対応、さらには複雑な税制管理が求められることがあります。このような異なるニーズに対応するために、基本プランからプレミアムプランまで、段階的なサービスを提供している会計ソフトを選ぶことが賢明です。利用頻度や機能ごとに料金が変動するプランであれば、企業の規模や業務内容に合わせて、コストパフォーマンスの高い利用が可能です。
会計ソフトの機能と自社のニーズが合致しないと、業務効率化どころか、余計なコストがかかってしまうため、ニーズに応じたプラン選びをおこなうことが重要となるのです。
クラウド型かインストール型か
クラウド型かインストール型か」を検討することも重要なことの一つです。
クラウド型は、インターネット経由でソフトを利用する形式で、場所を問わずリアルタイムでデータにアクセスできるのが最大の特徴です。これにより、リモートワークや複数拠点での業務を円滑に行うことが可能です。また、クラウド型は自動でアップデートが行われるため、常に最新の機能や法制度に対応した状態を維持できます。一方、インストール型は、ソフトをローカル環境にインストールして使用するため、インターネット環境に依存しない安定した動作が期待できます。また、データを自社内で管理するため、セキュリティ面での安心感を重視する企業に向いています。それぞれに利点があるため、自社の業務環境やセキュリティポリシー、予算に応じて選択することが後悔しない会計ソフト選びに繋がります。
拡張できる柔軟性があるか
会計ソフトを選ぶ際に「拡張できる柔軟性があるか」を確認することは、企業の成長や変化に対応するために非常に重要です。
企業は、M&Aによる事業拡大や、組織の再編、グローバル展開など、様々な変化を経験します。こうした変化に伴い、会計処理は複雑化し、新たな機能が求められることが少なくありません。従来の会計ソフトでは、こうした変化に対応するために、システムの入れ替えやカスタマイズが必要となり、多大な時間とコストがかかる可能性があります。
拡張性の高い会計ソフトであれば、新たな機能を比較的容易に追加したり、既存の機能をカスタマイズしたりすることができます。例えば、M&Aによって新たな子会社が加わった場合、既存のシステムに子会社のデータを統合し、一元管理することが可能です。また、海外展開に伴う多通貨対応や、異なる会計基準への対応も、柔軟な設定によって実現できます。
このように、拡張性の高い会計ソフトを選ぶことで、企業は変化に対応し、成長を続けるための基盤を築くことができます。将来的なビジネスの変化を予測し、それに対応できる柔軟性を備えた会計ソフトを選ぶことが大切です。
まずはこれを試そう!初心者おすすめ代表的な会計ソフト12選
スタートアップ企業や中小企業でも導入しやすい、初心者おすすめの会計ソフトを紹介します。自社に合った会計ソフトがきっと見つかりますので、ぜひ参考にしてみてください。
弥生会計オンライン
弥生会計オンラインは、中小企業の業務効率化に貢献する様々な機能を搭載したクラウド会計ソフトです。
簿記の知識がなくても使いやすく、日付と金額を入力するだけで仕訳や決算書作成が可能です。銀行やクレジットカードとの連携により取引データを自動取得し、AIが仕訳を自動化するため、手間を大幅に削減します。豊富なレポート機能で財務状況をリアルタイムで可視化し、迅速な経営判断をサポートします。
また、インボイス制度や電子帳簿保存法にも対応しており、クラウド上での承認が可能。在宅ワークでもスムーズに作業を進めることができます。
さらに、税理士とのリアルタイム連携やスマホアプリの活用で、柔軟な働き方を実現します。他社会計ソフトからのデータ移行もスムーズで、1年間の無料利用期間により機能を十分に試すことができます。
これらの特徴により、中小企業の経理業務の効率化、正確性向上、コスト削減、法令遵守などを支援します。特に、使いやすさ、自動化、サポート体制の充実、無料期間の長さは、初めて会計ソフトを導入する企業や、業務効率化を図りたい企業にとって大きなメリットと言えるでしょう。
Freee会計
freeeは、会計や人事労務、販売管理、会社設立、電子契約など、企業の基幹業務を支える統合型プラットフォームです。
銀行口座やクレジットカードと連携した自動仕訳、請求書発行の自動化、給与計算や労務管理の効率化など、業務の自動化と効率化を実現します。また、スマートフォンアプリの活用により、場所を選ばず業務を行うことができます。リアルタイムなデータを基に財務・経営状況を可視化する機能を備えており、迅速な経営判断や課題の早期発見が可能です。
個人事業主や中小企業向けに特化しており、開業届や確定申告サポートといったスモールビジネス特有の課題解決にも対応。さらに、FAQやセミナー、税理士検索機能を含む充実したサポート体制が導入を後押しします。
マネーフォワード クラウド会計
マネーフォワードクラウド会計は、バックオフィス業務全体の効率化と経営の可視化を実現するクラウド会計ソフトです。
2,300以上の金融関連サービスと連携し、取引明細データを自動取得、AIが仕訳候補を自動作成することで、手入力の手間を大幅に減らすことができます。自動生成された決算書や各種レポートにより、財務状況や経営状況をリアルタイムで把握でき、迅速な経営判断をサポートします。会計に加え、請求書、経費、給与、契約など11のバックオフィス業務も行い、円滑に進めます。全国40,000名以上の税理士・社労士と連携可能で、専門家との効率的な情報共有が可能。東証プライム上場企業として高いセキュリティ基準を満たし、暗号化やアクセス制限など厳重な対策を実現しています。
料金は月額2,980円からと低価格で、1ヶ月の無料トライアルも利用可能。Excelや他社会計ソフトからのスムーズなデータ移行にも対応しており、データ移行代行サービスも提供しています。これにより、小企業から大企業まで、あらゆる規模の企業のバックオフィス業務を効率化し、経営の可視化を支援する強力なツールと言えるでしょう。
ジョブカン会計
ジョブカン会計は、パッケージソフトの操作性をそのままに、クラウドサービスの便利さを実現したクラウド会計サービスです。
専用ソフトのダウンロードが不要で、軽快な操作性を実現しています。複数人で同時操作が可能で、他のユーザーの作業状況を確認できるアクティブユーザー機能も備えています。テレワークに対応しており、インターネット環境があれば場所を問わず業務を行えます。法改正にも迅速に対応し、無料アップデートを提供。クラウド上にデータが自動保存されるため、パソコンの故障時も安心して別の端末で作業を再開可能です。試算表の月次・年間推移や前年比較など、豊富な集計機能を軽快に利用でき、固定資産管理や決算書作成、株主資本等変動計算書の作成など、決算に必要な機能も充実。PDFやCSV形式でのエクスポートにも対応しています。
操作性と機能性を兼ね備えた、中小企業の経理業務を効率化するクラウド会計サービスと言えます。
フリーウェイ経理Lite
フリーウェイ経理Liteは、個人事業主やフリーランス、中小企業向けの完全無料の会計ソフトです。
この会計ソフトは、すべての機能が完全無料で利用でき、インストールやバージョンアップ、不具合修正、機能追加も無料です。無料期間の制限がなく、永久に利用可能な点が大きな特徴です。
基本的な会計機能を備えており、仕訳形式・出納帳形式での入力、決算書や試算表などの帳票出力が可能。他社会計ソフト(JDL、弥生会計、勘定奉行など)からのデータ移行にも対応しています。2024年11月時点で40万人以上のユーザーを抱え、30年以上の業界実績が信頼の証です。初心者向けのマニュアルや動画、FAQも充実し、インボイス制度にも追加費用なしで対応しています。Windows専用で、オンライン利用が必須。タブレット利用は可能ですが、キーボード接続が推奨されます。スマホアプリや青色申告機能はありませんが、e-Tax対応の財務諸表出力が可能です。
コストをかけずに会計処理を始めたい個人事業主やフリーランス、中小企業にとって魅力的な選択肢です。無料でありながら基本的な機能が充実しており、安心して利用できます。
OBIC7会計情報ソリューション
OBIC7会計情報ソリューションは、企業の会計業務を包括的に支援する会計ソフトです。
業務フローを明確化し、誰でもが理解し実行できる環境を整えることで、業務の引き継ぎをスムーズに行い、継続性を確保します。予算実績の比較分析や、部門ごとの業績評価を通じて、経営戦略の有効性を検証し、経営改善に貢献します。
また、全伝票にワークフロー承認機能を搭載し、セキュリティ機能と組み合わせて内部統制を強化します。高度なセキュリティ対策のもと、ワークフロー機能を活用したスムーズな承認作業をおこないます。
単体会計から連結会計、債権・債務管理、原価管理、固定資産管理まで、会計業務をおこない、自動仕訳や特許技術による迅速な情報連携を実現します。さらに、外貨取引、旅費・経費ワークフロー、建設仮勘定など、幅広いオプションが利用可能。電話やお問い合わせフォームを通じた充実したサポート体制もあり、業務の効率化から経営戦略の立案まで、ワンストップでサポートします。
EXPLANNER/Ax
EXPLANNER/Axは、NECが提供するERPシステムです。50年以上の業種・業務ノウハウを基に開発され、標準機能をベースに、お客様のニーズに合わせてカスタマイズ可能なパッケージ製品を提供します。
フレキシブルな導入方式を採用し、ERPとしての包括的導入はもちろん、単独の業務システムや基本システムを組み合わせた柔軟な導入も可能。必要な業務から段階的に導入できる6つの基本システム機能を備えています。営業、在庫管理、会計部門の課題を総合的に解決し、業務プロセスの自動化と可視化による効率化を実現。販売管理システムの導入や会計システムの統合など、30,000件を超える豊富な導入実績があります。旧バージョンEXPLANNER/Aiの導入例には、株式会社セリア・ロイルの販売管理システム導入や、コムシスホールディングス株式会社の会計システム統合が含まれ、企業の多様なニーズに対応。信頼性と柔軟性を兼ね備えたERPソリューションです。
Microsoft Dynamics 365 Business Central
Microsoft Dynamics 365 Business Centralは、AI活用やMicrosoft 365とのシームレスな連携により、業務効率化と迅速な意思決定を支援、40,000 社以上の中小企業から信頼を得ているクラウドERPソリューションです。
Copilotによる自動化機能でキャッシュフローや販売予測を行い、正確な財務分析や在庫補充を実現。OutlookやTeamsと連携することで、共同作業を円滑化します。リアルタイムダッシュボードやAI主導の分析でビジネスインテリジェンスを強化し、柔軟な財務管理、多通貨対応、営業・サービス管理、プロジェクト管理、サプライチェーン管理機能を提供。業界固有のアプリや既存システムとの統合により、カスタマイズ性と拡張性も高く、WindowsやmacOS、モバイルデバイスから利用可能です。さらに、Microsoft Partner Networkによる充実したサポート体制と30日間の無料試用版を提供。Forbes Advisorが2024年の最高のERPシステムに選定した信頼性とスケーラビリティを誇る、おすすめの会計ソフトの一つです。
かんたんクラウド会計
かんたんクラウド会計は、株式会社ミロク情報サービスが提供する、スタートアップや中小企業・小規模事業者向け財務システムで56万社の実績を持つ、クラウド会計ソフトです。
このクラウド会計ソフトは、銀行やクレジットカードの明細、自動読み取りによるレシートデータなどを取り込む多彩な連携機能で、仕訳の手間を削減します。簿記に自信がない方でも「かんたん入力」機能により、日付と金額を入力するだけで簡単に操作可能。3つのアカウントが標準で利用でき、経理担当者、経営者、会計事務所でデータを共有できるほか、会計事務所向けシステムとの連携もおこなうことができます。リアルタイムで経営状況を把握できる財務分析や資金繰りに役立つ帳票も豊富に用意。電子帳簿保存法に対応した「かんたんクラウドファイルBOX」と連携し、電子取引書類やスキャンデータを効率的に保存・管理できます。インターネット環境があれば、場所を問わず利用可能で、多様な業種に対応。メールやチャットの無償サポートに加え、有償オプションで電話やオンラインサポートも提供され、安心して運用できます。
PCAクラウド会計
PCAクラウドは、株式会社ピー・シー・エーが提供する、中堅企業向けの基幹業務クラウドサービスです。20,000法人以上の導入実績があり、サービス開始から17年目を迎えています。
会計、給与、販売管理など、幅広い業務に対応する豊富なアプリケーションを提供。建設業や医療法人など、複雑な会計処理が必要な企業から、小規模事業者まで、様々な業種に対応したソフトが揃っています。PCAクラウドは、会計、給与、販売管理など、企業の基幹業務をサポートする機能が充実しており、業務効率化を実現します。
最大の特徴として、クラウドとオンプレミス両方の利用に対応しており、企業の規模や環境に合わせて柔軟な導入が可能、ということです。Web-APIを通じて他のクラウドサービスとの連携も可能で、企業の成長を支援する次世代基幹業務システムとして活用できます。ユーザー向けのサポート体制も充実しており、ウェブサイトではFAQやソフトウェアダウンロードのほか、パートナー企業や士業向けの専用サイトも用意されています。
中堅企業の基幹業務を強力にサポートする、信頼性の高いクラウドサービスと言えるでしょう。
会計王(インストール型)
会計王は、株式会社ソリマチが提供する、個人事業主や中小企業向けの会計ソフトです。30年以上にわたり、多くのユーザーに選ばれてきました。
かんたん操作で、銀行口座やクレジットカードの明細を自動で取り込み、仕訳まで作成。インボイス制度や改正電子帳簿保存法にも対応し、法改正を気にせず業務に集中できます。
月次残高推移表や本格的な分析機能で、経営状況を可視化。マイナンバー管理や青色申告もサポートし、個人事業主の方でも安心して活用できます。万が一、操作が分からなくても、専属のサポートスタッフが丁寧に対応してくれます。会計王は、ビジネスを効率化し、成長をサポートしてくれる、おすすめの会計ソフトの一つです。
S/4Hana(ERP)
SAP S/4HANA Cloudは、あらゆる企業の成長を加速させる、革新的なクラウドERPです。基幹業務からビジネスモデルのイノベーションまで、幅広いニーズに対応し、AIやアナリティクス機能でビジネスを効率化します。
業種に特化した機能と柔軟な導入方式により、企業は自社のビジネスモデルに最適な形でデジタル変革を実現できます。さらに、AIを活用した自動化によって、人手を介さない業務処理が可能となり、新たなビジネスチャンスを生み出すことができます。環境や法規制に配慮した、世界基準のシステムを提供します。
SAP S/4HANA Cloudは、すでに世界中の多くの企業で採用されており、その効果を実証しています。Gartner社からも高い評価を受けており、信頼性の高いクラウドERPとして、企業の成長を強力に手助けしてくれるでしょう。
企業の成長を見据えた会計ソフトの在り方と最新トレンド
企業が成長するにつれ、複雑化する業務に対応するため、会計ソフトの役割はますます重要になっています。特に近年では、ERPの導入が注目されており、DX銘柄のほとんどがSAPのようなERPを利用している状況です。
これは、ERPが単なる会計ソフトの枠を超え、企業全体の業務を統合し、効率化することで、DX実現の基盤となっているためです。ERPを導入すると、会社のお金を管理するだけでなく、商品を売る、作る、人を雇うなど、会社で起こるほとんどの仕事を一つのシステムで管理できるようになります。まるで、会社全体の司令塔のようなものです。これにより、会社全体の状況が一目で分かりやすくなり、より早く適切な判断ができるようになります。例えば、どの商品が売れているか、どの部署の人手が足りていないか、といったことをすぐに把握できるのです。今や、会計ソフトと言えばERPが当たり前という時代になりつつあり、企業の成長を加速させるための不可欠なツールとして、今後も目が離せない存在となるでしょう。
まとめ
企業の成長には、会計ソフトを適切に選び、活用することが非常に重要です。会計ソフトは経営状況を判断できる材料として欠かせない存在であり、今後の企業発展に貢献するために役立つツールです。企業の成長を加速させるためにも、自社のニーズに合った機能やサポート体制が整っているかを確認し、導入を検討するようにしましょう。